社会は、増大する繁殖力の豊かさによって幻惑され、終わりなき過程の円滑な作用にとらえられる。このような社会は、もはやそれ自身の空虚さを認めることができない。つまり「労働が終わった後にも持続する、なにか永続的な主体の中に、自らを固定したり、実現したりしない」生命の空虚さを認めることができない。危険はこの点にある。
— ハンナ・アレント 『人間の条件』(訳:志水 速雄)
一度だけ努力がなされ、課題が達成されれば、以後ずっと清潔を保っていられるのは、ただ神話上のアウゲイアスの馬小屋だけである。
— ハンナ・アレント『人間の条件』(訳:志水速雄)
生煮えになった料理を前に野菜を罵倒する人は頭がおかしいけれど、「教育のために」罵倒を運用しようとする人は、往々にしてそれをやらかす。
— 罵倒の運用について - レジデント初期研修用資料
人生での成功云々は、完全にランダムに決まっているわけではないにせよ、かなりの部分が運で決まっています。もしあなたが成功をおさめることができているとしたら、それはあなたの運がよかったからなのです。そして運がよかった人には責務が生じます。運がよかった人は、運が悪かった人に対して、いわば「借り」があるわけです。これは非常に忘れやすいことなので強調しておきたいのです。
— 高額の原稿料をもらう謙虚な作家 « クーリエ・ジャポンの現場から(編集部ブログ)
征服は、統治に比べれば、はるかにたやすい。梃子の長さが十分あれば、指一本で地球をゆるがすこともできようが、これをささえるとなると、ヘラクレスの肩が必要だ。
— ジャン=ジャック・ルソー 『社会契約論』 (訳:井上幸治)
「政治が決める」のではなく、「政治で決める」。「政治を使いこなす」という方向へ意識を転換していったほうがいい
— 2013年の民主主義(上)ミドルクラスの「報われない」という感覚|Foresight(フォーサイト)|会員制国際情報サイト
見合いシステムというのは、身分システムのサブシステムであることを多くの人が失念している
— なんで昔の人は結婚できていたのか?: 極東ブログ
人間は体力や、精神については不平等でありうるが、約束によって、また権利によってすべて平等になる
— ジャン=ジャック・ルソー 『社会契約論』(訳=桑原武夫・前川貞次郎)
過度の責任を求められたら、自分がそれに見合うだけの給与や待遇を受けているかを、一度考えてみたほうがいい。対価がお金ではなく「やりがい」や「成長」で払われているのだとしたら、それは間違いなく騙されている。
— 給与・待遇に比例しない責任がなぜ正当化されるのか - 脱社畜ブログ
「説教」の材料を「最新のもの」に変えているだけでは、「説教と実感」の対立という構造を変えることはできません。
— 小熊英二 『社会を変えるには』 あとがき